まえたなのblog

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エコツーリズムとは

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エコツーリズムの概要と課題

エコツーリズムとは
 観光旅行者が、自然観光資源について知識を有する者から案内または助言を受け、当該自然観光資源の保護に配慮しつつ当該自然観光資源と触れ合い、これに関する知識および
理解を深める活動のこと。環境問題への関心の高まりや観光による自然への悪影響などの問題から自然に配慮した観光を行うために推進された。
基本理念
エコツーリズムには下記の4つの基本理念が存在する。
・自然環境への配慮・観光振興への寄与・域振興への寄与・環境教育への活用
地域の取り組み状況とその地域

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環境省のサイト参照
活動例
秋田県藤里町白神山地において岳岱自然観察教育林や田苗代湿原,太良峡コースなどでおこなわれているガイドツアー
静岡県富士郡芝川町の富士山麓地域では、遊牧民キャンプ、富士山冒険学校、火山洞窟講座、熱気球教室、週末自然体験広場などの活動が行われている。
・鹿児島県熊毛郡上屋久町の屋久島地域では、森歩き、登山、沢登り、リバー・シーカヤック、ダイビングガイドなどの活動が行われている。
これらの活動により新たな観光客を呼びこむことに成功している。また就学旅行の際にも利用され教育活動にも貢献している。
課題
エコツーリズムには主に、認識に関する課題とエコツアー参加者の増加に向けた課題とエコツーリズムに取り組む地域や事業者の増加に向けた課題の3つがある。
認識に関する課題
ツアーの参加者が自然の中での体験をする点においては同じであってもその背景となる考え方が異なっていることが多い。またエコツーリズムに関する用語を旅行者だけでなく、場を提供する地域や観光業の人も十分に理解できていないことがある。これらを改善するためにも資源の状況やマーケット性などのモデルを示し認知を拡大させる必要がある。
エコツアーの参加者増加に向けた課題
それぞれの地域がエコツーリズムに積極的に取り込んで受け入れの準備を整えてもその状況をうまくマーケットに伝えることができていないことがある。また関連の事業者は、環境に配慮した高質なサービス内容を揃えたとしてもそのことをアピールする客観的な基準がないため、地域や観光業者などのエコツーリズムへの取り組みや販売を滞らされている。そのためエコツーリズムへの取り組みを表す基準を作り公開する必要性がある。またエコツーリズムに親しみやすいいイメージをつくり参加のしやすい環境づくりをしていく必要性がある。
エコツーリズムに取り組む地域や事業者の増加に向けた課題
豊かな自然があり、自然保護と活動に関する情報が集まりやすく観光客を増やしているところも多い。しかし反対に里地などでは身近に自然があるにもかかわらず、ノウハウ不足が原因により取り組みを行うことのできないところも多く存在している。そのため地域の状況に合わせたノウハウをまとめ公開し共有していくことが必要とされている。
以上がエコツーリズムの概要と抱える主な課題である。
参考文献
(1) 観光学キーワード 山下晋司 有輩閣双書 2011
(2) http://www.env.go.jp/nature/ecotourism/try-ecotourism/area/index.html