まえたなのblog

主に観光関連,好きな本、自分の考えなどについて書きます

私の京都記4 京都国立博物館遍

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www.maetana.com

 まだ上の話を読んでない方はそちらからお読みください。続編となってます。

 誰かが描いた過去を歩んでいるのか、それとも誰かが描いた未来を歩んでいるのか分からない。京都の街並みを歩いているとそう感じてくる。平安からの長い歴史を記録してきた都。過去と未来が交差しているような世界。歴史を感じている時、なんとも言えない感覚になる。この瞬間がなんか好き。博物館が好きな理由もこれ。作品は過去の人がつくり、受け継がれてきたもので完全に歴史のなかのもの。しかしそれは現代の技術で守られ、ガラスケースに覆われている。まさに過去と現代の組み合わせがそこにある。過去とはなにか本当に実在するものなのかすら私にはわからない。

 今日、私は京都国立博物館に来ている。別になにかの特別展をしているわけではない。ただ歴史を感じにきたんだ。伝源頼朝肖像画興福寺曼荼羅図。そして 雪舟天橋立図。どこから書いたのだろうか。ここには行ってみたいな。そんなことを思いながら博物館の隅々を回った。きがつくともう3時間もたっていた。最後の展示を見てやっと退館。とっても充実した時間だった。

 外はとても冷え込んでいてすかさず自販機でコーンポタージュを購入。歩いて帰ろうか。ちょっと遠いけど。今日も紫色のそらの下、鴨川沿いを行く。

 実はわたし、学芸員の資格取得を目指しているんだ。それくらい博物館が好き。あれはそう。中学生の頃。たまたま父に連れられて訪れた博物館。そこで目にした美しい日本の美術品たち。それに感動しより多くの人にこの感動を届けたいのと守りたいと思い学芸員を志した。

 30分ほど歩くとようやく家に到着。あたりはすっかり暗くなり一日がおわりを迎えようとしていた。明日も大学だし早く寝ようか。輝く月明りが差し込む部屋で眠りについた。