義経 奥州藤原氏好きは絶対読むべき本!
義経不死伝説
私がこの本を見た時初めに思ったことは、あー義経が大陸に渡りジンギスカンとなったという説の本かーだ。私はこの説に対して否定的であるため買うことをためらった。
しかし義経は好きだから少し立ち読みをしてみた。
読んでみたら内容が僕の予想と全く違った。
大まかにこの本の筆者が主張している説はこうだ。
義経殺害は鎌倉陣営を騙すための演技で義経は大陸に渡り戦力の補充のため味方を募っていたのだという。
また藤原泰衡、忠衡兄弟は決して仲が悪かったわけでなく忠衡を逃がすためのこれもまた演技だったというのである。
さらに面白い点は奥州藤原氏が手にしていた黄金の謎のも言及していて、奥州に高度の紫金鉱ありそのありかを忠衡だけが秀衡からそのありかを教わっていたという説だ。
そして頼朝から黄金を守るため忠衡が死んだことにしたらしい。
奥州藤原氏に興味があった私はこの説を読み即購入を決めた。
他にも藤原秀衡が思い描いていた対鎌倉戦のことや十三湊と奥州藤原氏とのつながりなど奥州藤原氏好きなら必ず興味を持つであろうことが多数書かれている。
この本は
第一部 義経はなぜ「悲劇のヒーロー」なのか
第二部 義経はどこに消えたのか
第三部 周辺人物から見えてくる「義経」の実像
で構成されていて各部ごとにさらに細かく見出しで分かれている。
個人的には、「奥州王国」VS「大和王国」十三湊が握カギ 死んだはずの義経が蜂起?にとても興味深い内容が書かれていた。